紅茶に含まれる主な成分とその働き

今回は少し科学的に、紅茶に含まれる主な成分とその働きについて紐解いてみましょう。

① カフェイン
覚醒作用、集中力、注意力の向上。
疲労感の軽減、気分のリフレッシュ。
利尿作用があり、むくみ改善、体内の老廃物の排出をサポートします。
アッサムやウバはカフェインの含有量が多く、香りや渋みが脳を刺激するので、眠気覚ましに効果的です。

② テアフラビン・テアルビジン
酸化発酵によって生まれる紅茶特有のタンニン。
紅茶を飲んだ時、口の中が少しキュッと引き締まるような感覚、これが「渋み」であり、主にタンニンによるものです。
タンニンはポリフェノールの一種で、紅茶や緑茶、赤ワインなどに含まれる天然成分で、強力な抗酸化作用があり、老化や生活習慣病を予防する働きがあります。
更に口内の雑菌を抑えるため、口臭予防・虫歯予防、口内環境を整える効果があります。
また、テアフラビンには抗ウイルス作用がありインフルエンザやノロウイルスに有効とする研究結果があります。

③ L-テアニン
アミノ酸の一種で、自律神経を安定させ、リラックス作用、ストレス軽減、脳波のα波増加、カフェインの興奮を穏やかにする調和的作用があります。
カフェインとテアニンのバランスによって「集中しつつ落ち着いた状態」が生まれます。

④ ミネラル類
利尿作用、血圧調整作用のあるカリウムの他、マグネシウム、亜鉛、フッ素など、身体に有用な成分が微量ながらも含まれています。

紅茶を飲むことは、その成分の効能だけでなく、紅茶を「淹れる」「味わう」「ひと息つく」その所作や時間の在り方自体が精神安定に寄与します。
香りや温かさがもたらす安心感や五感の刺激もストレスケアにきわめて有効です。

Tea body